愛媛に50年ぶりに獣医学部新設
新たな獣医学部が2018年4月に誕生します。
岡山理科大の獣医学部として、愛媛県今治市に開設する予定です。
みなさんの疑問にQ&A方式でお答えしていきたいと思います。
Q. なんで愛媛なの?
A. 獣医学部がこれまで四国には設立されておらず,慢性的な産業獣医師不足に悩まされていたからです。また、人畜共通感染症や家畜、食料を通じた感染症の発生が国際的に広がり、獣医師の取り組むべきことが急激に増えている現状に対し、感染症防止の水際対策、多様な実験動物を利用した創薬などを期待されています。
Q. これから獣医学部はどんどん増える?
A. しばらくは増えないでしょう。獣医学部新設には様々な課題があり,今回の新設も特区に設けるという手段を講じています。
Q. なんで獣医学部を増やさないの?
A. 獣医学部が増設されて定員が増えれば、入試の倍率が下がります。そのことにより、学生の質,つまり獣医師の質が下がることが懸念されています。また、これらの学生の指導にあたる教員の確保が課題であり、教育の質の低下も不安視されています。また、毎年約1000人程度が獣医師となりますが、供給はこれで問題ないという見方が多数派です。問題はその分配であり、都市部への集中、民間の診療獣医師への偏りなどが課題と言えるでしょう。よって、獣医学部の増設に対して獣医業界は否定的な見方をとっています。
Q. 新設校の倍率はどうなる?
A. 高倍率、高偏差値が予測されます。新設校には志願者が集中する傾向にあります。東北薬科大に医学部が新設されたときの記事を貼っておきますのでご覧ください。しかし、隔年傾向というものがあり、その次年度からは倍率も落ち着くでしょう。
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